実は、ひな祭りは「人形を流す祓え」の行事でもあった
上巳の節供「三月最初の巳の日」、上巳の祓ともいう。
人形にけがれを移し、悪いものは水に流す信仰=神道の大祓そのもの
祓戸の神 セオリツヒメ(川に流し、海にそそぐ)ハヤアキツヒメ(うずしおからのみこむ)イブキドヌシ(根国底国に息吹はなつ)ハヤサスラヒメ(持って去ってきえていく)
奈良時代、宮中では曲水の宴(流水に浮かべた盃が通過するまでに歌をよむ)が行われていた。現在でも京都の城南宮、福岡の太宰府天満宮で行われている。
流す人形が、飾る人形へ変化したのは江戸時代といわれる。それゆえいつまでも飾っておくことが忌まわれた
お内裏さまとは天皇皇后を言う。皇室のように、いく久しく健やかであるようにとの願いが込められている
男雛、女雛は京都は向って右が男、関東では向って左が男。ひな人形協会では「昭和天皇の即位時の御写真がそれまでと逆になったので以後逆にした、しかし、京びなは関東で飾っても従来通りである。西欧と日本の左右上位の考え方が正反対なので、文明開化以降混同されたのだろう」との事。
桃の花は伸び往く生命の象徴
菱餅=赤(桃)・白・青(よもぎ・昔は母子草)の餅、いずれも邪気を祓う。◇形は龍に菱の実を投げて退治した仏典の説話によるらしい。
白酒=桃花酒ともいう。邪気を祓う。桃の花弁をふかべるところもあり。
ちらし寿司=めでたいの象徴
はまぐりの吸い物=はまぐりは別の貝とはかみあわない=蛤はきれいな海にいるので女性の貞操の象徴。貝あわせで夫婦和合の願いが込められている。
この日は磯遊びといって終日外で飲み食いをする風習があった。旧暦だと大潮にあたり潮干狩りや花見の季節
雛あられは、炒ったときの状態で吉凶を占っていたといわれる。
因みに河内では月遅れで行われている
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