鏡餅は、なぜ重ねるのか!

 実は、鏡餅の重ね数は「二枚以上」である 

  年を重ねるという意味 歳神さまへのお供えもの、または依り代、よって偽物は厳に慎むべき.

  年玉は本来、お金ではなく、歳神さまに供える餅の撤下(お下がり)をいう。

  年神さまからいただくものが年玉、それが贈り物やお金のお年玉となっていった。

 玉とは、霊=生命の根源。また鏡餅の形は「望月(満月)」に通じ、稲の豊穣と家庭円満の象徴とも言われる。縁起がいいから、家畜や家具にも鏡餅を供える風習があった。おもち・もち月という言葉からも理解されよう。 

御参考

 裏白 冬枯れにひときわ緑濃く、「齢垂る(しだる)・長くたれさがる・潔白・白髪になるまで」にかけて長寿を祈る。1枚100円以上する時代

 橙は、代々子孫が続きますように祈る=言葉を大切にする民族 。

 ゆずり葉は、春新しい葉が実って、前の葉がおちるから、順序よく家が継承することの祈りがこめられている。

 昆布は、喜ぶ、よろこびに包まれる一年。

 干し柿は、幸をしっかりととりこむ、幸せをかきあつめる、厄をかきとる。

 扇は、末広がり子孫繁栄。

 1月11日は 鏡開き=槌か手で開く(割る)、刃物を使用しない。この鏡開きは「歯固め」ともいい、歯が丈夫に健康と長寿を願う風習でもある(元々正月はこめかみのくたびれるような食べ物が多かった)。 

 因みに二十日正月は、正月祝いの納めの日と言われる。この日を境に野良仕事が始められた?この日には正月の肴はすべて食べつくすことから「骨正月」ともいわれ、この日に鏡開きが行われていたそうだ。 

杉森神社ホームページ(東広島市河内町中河内鎮座)

東京生活をやめ、平成23年4月から当社の宮司として奉仕し始めました。 「神社が元気になれば、地域もさらに元気になる」を目指しています。

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